『ピクチャープリント』のアロハシャツ -50年以上前にどうやって印刷した?-

ピクチャープリントというのはその名の通り、写真をそのままプリントしたようなデザインの一種です。

1950年前後に登場したデザインですが、印刷技術が発展した現在ならまだしも、50年以上前にどのようにして写真のようなプリントをすることができたのでしょう?

今回はそんなピクチャープリントについて紹介します。

1950年台にどうやって写真を生地にプリントできたのか?

現代であればインクジェットプリントのような手法で写真をそのまま生地にプリントすることは簡単です。しかし当時はもちろんそんな技術はありません。ではどうやってプリントしたんでしょうか?

実は当時のピクチャープリントは、原画の写真をなぞるように細かい網点をたくさんうって、もとの写真の画像を手作業で写し取り、それを型にほり、重ね刷りすることで写真のように見せる手法でした。つまり現在のハイテク手法と見た目は似ているものの、実際は全くの別物というわけです。職人による写真風プリントですね。当初はモノトーンが多かったですが、技術が進むにつれ多色刷され、より写真に近いデザインが可能になっていきました。

もちろん時間も手間もかかるのでコストも高く、当時はなかなかの高級品だったようです。それまでのプリントとは全く異なるこのプリント、当時はかなり目新しくかっこよかったことでしょう。新しいものはウケるのでコストが多少高くても売れたんでしょうね。

ピクチャープリントにはハワイの風景や生活の様子を切り取った総柄のほか、アメリカや日本の風景を絵葉書風にコラージュしたものもあります。

ピクチャープリントのアロハシャツを紹介

そんなアロハシャツを紹介したいのですが、現在このタイプのアロハシャツあまり作られてません。なぜか、それはこのピクチャープリントという技法が当時は目新しかったでしょうが、現在ではもはや目新しいものではないからでしょう。

むしろアロハシャツといえば、オールオーバーパターンやボーダーパターン、和柄などのアロハシャツらしい特徴を持ったもののほうが目新しく映ります。

そんなピクチャープリントのアロハシャツですが、現在手に入るピクチャープリントのアロハシャツでなかなか特徴的なものがあったので一つ紹介します。

『PHOTO HULA MODEL』 ピクチャープリントでは珍しいホリゾンタル・パターンのアロハシャツ

ピクチャープリントなのに、ホリゾンタル・パターン(絵柄の上下を明確に表現したデザイン)で、しかも大きなフラガールが正面と背面にどでかくプリントされたインパクト大なアロハシャツです。一点補足としてはこのプリントは先述の職人による写真風プリントとはことなり、1960年代の新しい技術で写真を生地に転写プリントしたものです。デューク・カハモナクと共にハワイ観光局の親善大使となったウォルター・クラークスによるデザインで、マイアミやフィジー、サモアなどハワイ以外の観光地でも販売されていたそうです。

確かにお土産物屋さんに売ってそうな雰囲気ありますね。美人のフラガールが描かれたものは特に人気が高かったそうです。

正直私はこれを着こなせる自信ないですが、、ど派手なピクチャープリントを着こなせる方いれば是非。